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さて、松山八ヶ寺参りもいよいよ最終回。 今日は第四十七番八坂寺だ。 順番からいうと前回の浄瑠璃寺の方が後になるんだけど、これは西林寺からの道の都合だよ。 西林寺から浄瑠璃寺はほとんど一本道。八坂寺はそこから折り返すように下ってくるのだけど、丁度道が松葉のように分かれているんだねえ。だから八坂寺を先に行くと、一旦下って八坂寺、同じ道を登って浄瑠璃寺、また同じ道を下ってくることになるので、先に浄瑠璃寺にお参りをしたってことだ。 浄瑠璃寺からは遍路道を行くとおよそ800メートルほど、一般道だと1200メートルくらいかな。 どちらにしても直ぐ近くだ。 参道を登っていくと突き当たりに可愛らしい山門が目に入る。 大体お寺の山門てのは、どんな小さなお寺でも結構堂々としているものだけどね。ここは違うんだ。 ここは二人並んで通るのがやっとの広さだよ。しかも大きさの割にやけに長い。 と思って、横から見ると。ほら、幅2メートルばかりの小川を跨いで山門が作られているんだ。 もっと大きな橋をかければよさそうなもんだけどね。 さて、この山門をくぐると、長さはおよそ10メートルばかり、やけに狭い参道が続いている。 おまけに何とも急な石段だ。 このお遍路さんの後を降りてきたご婦人は、最終段を踏み外して転んでしまった。こちらは普通の服装でどうやら観光組のようだけどね。大丈夫ですかと声をかけたんだけど、知らん顔で「あ痛たたたた・・・、また挫いてしまった」と繰り返していたよ。お参りに来て怪我をするとは、よほど心懸けが悪いのかもね。 ヒゲおやじも転ばないように手すりを持って上に上がると景色は一変して、そこそこの広さがある境内に堂々とした大きな本堂が目に飛び込んできた。 それもそのはず、ここはなかなかの大寺。 修験道の開祖役行者小角が開基したと伝えられ、大宝元年(701年)伊予の国司越智玉興が文武天皇の勅願寺として創建し、その際八ヶ所の坂道を切り開いて道を付けたので八坂寺の寺号がつけられたのだそうだ。 本尊の阿弥陀如来は恵心僧都の作。その後寺は荒廃するが、弘仁6年(815年)に来錫した弘法大師が長期間にわたって留錫し、再興して四国霊場に定められた。 後に修験の根本道場として栄え、熊野山八王寺と称して、末寺四十八ヶ寺と寺領に荏原郷を有するほど隆盛を極めたのだそうだ。 その後戦国時代の兵火により伽藍はことごとく消失し、再興されたものの現在の有様となったものだ。 今は直ぐ近くにある文殊院徳盛寺が唯一の末寺なんだねえ。 ところでこの文殊院徳盛寺なる寺、これこそが衛門三郎伝説の発祥の地。つまり四国遍路の発祥の地と言われるところだ。 さて、話しを戻して、本堂の左手にはこれも珍しく大きな太子堂が祀られているんだ。 松山八ヶ寺の中でも群を抜いて大きいねえ。堂々とした造りだ。 今日も沢山のお遍路さんがお参りしているねえ。 この人達は全員車だよ、多分。何でわかるかって、歩き遍路はこんな形はしていないんだ。もっと逞しいというか、有り体に言えばもっと汚れているんだねえ。それは汚いというイメージじゃないんだ、それなりの風格というのかなあ。もう四国を三分の二ほども回ってきているので、顔も姿もそれなりに修行を積んだ人の雰囲気が滲み出ているんだ。見ていても、有り難い気持ちになるものだよ。 車の人はそんなものは全く感じないねえ。自分の御利益ばかり願っているんじゃないかなあ。 四国遍路は修行の旅。自分を見つめ直す旅なんだ。御利益願いじゃないんだよね。この根本がわかっていないと、何度四国参りしても同じことだよ。車で回るのが悪いのじゃなくて、その心根の問題なんだ。 人は生きている限り生老病死の四大苦の他にも、借金や人間関係など様々な悩みを持って生きているんだねえ。 それらから逃れるために、○○をしてくださいとひたすらお願いして八十八ヶ所を回ってみても、おそらく何も叶えられないと思うよ。 歩き遍路の人も、最初のきっかけはみんな似たようなものだそうだ。みんな悩みを抱えて歩いているんだねえ。でも歩き終える頃にはそんなことはどうでも良いというか、苦でも何でもなくなっているのだそうだよ。 自分が生きている喜びを実感できると言っていた人もいるし、自分が確かに変わったと感じた人は多いようだねえ。 これは一つの悟りであるのかも知れないねえ。 四国遍路とはそういうものだ。 遊びでも観光でも何でもいいけど、是非そういう心根を持って般若心経の一つもあげて欲しいと思うんだ。 さて、これで松山八ヶ寺のお参りはお終いだ。 八十八のうちのたった八ヶ寺だけど、四国遍路をすこしでも理解してもらえたらこんな嬉しいことはないねえ。 長々のお付き合い、ありがとうございました。 この後はお約束の衛門三郎伝説なんだけど、これもかなり長い話しになるので、別の機会にしよう。 では、疲れ休めに可愛らしいものを。 ありがとうございます。 明日もきっと良い日であります。 ヒゲおやじ |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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四国八十八箇所を歩くと 雨に打たれる日 風をうけて思うよう |
ログの大好きな徳さん 2008/10/15 01:05 |
> 四国遍路は修行の旅。自分を見つめ直す旅なんだ。 |
ブルーリボン 2008/10/15 01:49 |
願いをかなえる旅なのでしょうが、時間をかけてひたすら歩くことによって自分を見つめなおすことができるのではないのでしょうか。 |
散歩おじさん 2008/10/15 06:46 |
かわいい山門ですね。本堂は見事な大きさです。ふるい歴史のあるお寺ですね。遍路を続けているうちに心が素直に洗われたようになる・・・これが悟りにつながる・・・不思議なことですね。 |
森の生活 2008/10/15 06:51 |
私も少し修行が必要かもしれません。 |
ああじゃん 2008/10/15 07:27 |
>修験道の開祖役行者小角が開基したと伝えられ |
乱歩 2008/10/15 08:08 |
>四国遍路とはそういうものだ。 |
湖のほとりから・・・ 2008/10/15 15:45 |
ログの大好きな徳さん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/15 23:10 |
ブルーリボンさん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/15 23:16 |
散歩おじさん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/15 23:21 |
森の生活さん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/15 23:26 |
ああじゃんさん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/15 23:36 |
乱歩さん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/15 23:48 |
湖のほとりから・・・さん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/16 00:00 |
奥深い文章に心引き締めちゃいました。 |
山形ママン 2008/10/17 07:57 |
山形ママンさん、ありがとうございます。 |
ヒゲおやじ 2008/10/17 10:20 |
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